車庫証明の配置図も地図ソフトで作成できるのか?
最近では多くの方がグーグルマップなどを印刷して車庫証明の所在図を提出していますが、配置図も地図ソフトで作成することは可能なのでしょうか?
結論から言えば可能ではありますが、所在図と違い追記しなければならない情報が多いため地図ソフトを使用するメリットは大きくありません。
また、地図ソフトを使用する場合はいくつか注意すべき点がありますので順を追って解説していきます。
著作権法上の注意点
一言で地図ソフトと言っても利用規約は各社で違いが大きいため図面作成に利用可能なものとそうでないものがあります。
グーグルマップは権利帰属を明示することで使用可能ですが、Yahoo地図は印刷物で使用することはできません。
また、警察側も著作権法に違反しないよう注意喚起していますので事前に著作権法や各社の利用規約を把握することが不可欠となります。
著作権法および大手の地図ソフト提供者の利用規約については以下の記事で解説しておりますのでよろしければご確認ください。
地図ソフトの性能上の注意点
グーグルマップでは建物を自動で認識して地図を作成しているため、カーポートなどが建物として表示されていたり自宅が隣の家と同一の建物と認識されていたり表示に誤りがある場合があります。
また、衛星画像の角度の問題により建物が道路と重なって表示されたり位置がずれて表示されるなど実際の配置とズレがある場合も多いです。
配置図を作成する際は「敷地」「保管スペース」「平面寸法」「道路幅」「出入口の幅」「高さ制限・重量制限」「駐車場名・駐車枠番号」など地図に表示されていない情報を多数記載する必要がありますので地図ソフトを使用するメリットは小さいと考えられます。
以下に2種類の配置図画像を用意しました。
上はグーグルマップの画像上に必要な情報を追記した配置図で、下は一から作成した配置図です。
見比べると分かりやすいですが、地図ソフトを使用してもしなくても自ら記載する情報はほとんど同じです。
また、グーグルマップの地図上の建物は、この場合少しずれていますので一から作成した配置図の方が図面としても見やすいものに仕上がっています。
配置図はどのような方法で作成するのが良いのか?
配置図を作成するためには保管場所の平面寸法や道路幅、出入口の幅などインターネット上では入手困難な情報の記載が必要になるため、多くの場合は自ら図面を作成することになります。
図面を自作する方法としては手書き、Excel、その他作図ソフトの使用などの方法がありますが、多くの都道府県警察ではホームページ上でExcelの所在図・配置図の様式を配布していますので、ダウンロードしたファイルにそのままExcelの機能を使用して作図するのが最もかんたんな方法であると考えられます。
Excelで所在図・配置図のファイルを開き「挿入」タブをクリック→「図」→「図形」をクリックすると使用可能な図形の一覧が表示されますので後は四角形や矢印などの図形を選択して作図するだけです。
慣れていないと操作に戸惑うかもしれませんが手書きと比較すると短時間で正確性の高い配置図が作成できます。
パソコンやExcelを所有していない場合
パソコンやExcelなどのソフトを持っていない場合は手書きで作成することになります。
手書きでの作図は非常に面倒ですが、車庫証明の配置図は縮尺の正確性までは求められませんので保管場所の位置や寸法などの必要情報をしっかりと記載して提出すれば問題なく受理されます。
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